【改訂版】異世界でわたしは恋をする
「そうか。見る目ないんだな。そっちの男共は」

「へ?」

「ユーリは性格も外見も悪くないと思うが。なにが物足りないんだ?・・・わからない」

さらっと恥ずかしげもなく言うもんだから、身体が一気に熱くなる。

心臓の高鳴りもとんでもない。

その音がウィルに聞こえてしまいそうだ。


「そ、そう。そんな事言われたの初めて」

「そうなのか?今までユーリの話を聞いていて、そっちの世界の人間はとても知能の高い優秀な人種だと思っていたのだが、そういう所は劣っているのだな。・・・残念だ」


ウィルはそう言ってため息をつく。


・・・多分。

ちょっとでもいいから自分の気持ちをに言葉を言えてたら、彼とは別れなかったのかなって思う。



私は彼に、自分の気持ちを伝える事が少なかったから。


私だけでなく、彼もまた同じで。

私はあまり不安にならなかったけれど、もしかしたら彼は違かったのかもしれない。


それがきっとすれ違ってしまった原因。

好きだよ、ってその一言をもっと言えてたら、気持ちがすれ違わずに済んだのかもしれない。




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