春色の輝き
そして、15分後……
「終わったよ!行こっ」
私は、亮ちゃんを呼んだ。
白色のワンピース。
腰まである長い金髪の髪の毛。
「じゃあ、開けるぞ。」
ガチャ
亮ちゃんがドアを開けた。
「よっ」
亮ちゃんは、次は、おんぶをしてくれた。
その方が亮ちゃん的には、楽なんだって。
確かに、楽な方がいいよね。
「さてと、えーっと?まずは、学校の駅まで行くか。」
ほんとに連れていってくれるんだ。
こんなにも優しい幼なじみは、この世にいないね。
「うん!行く!」
念願のベリーベリーパフェだよー!
早く食べたいなぁー!
「ちょっと恥ずかしいね。カレカノみたい。ふふ。誰も幼なじみとは思わないよ。きっと。」
その言葉に、亮ちゃんは、照れた。
「な、なんだよ。それ。俺の事、男として、見てるみたいじゃん?」
ん?亮ちゃんは、男だよ?
「何、言ってんの?亮ちゃん、男の子じゃん?」
亮ちゃんは、なぜか、あきれた顔をして、
「絶対伝わってねーだろ。」
私の家から、駅まで、10分。
私たちは、人に、すごい見られてる。
でも、それが、なんか、嬉しくって。それに、恥ずかしかった。
でも、10分間は、あっという間。
すぐ駅に着いた。
「よし。切符買うか。」
電車では、4駅。
ちょっと遠いくらいだ。
「あ、私、あっちの椅子に座って待ってるから、買ってきてくれない?お金は払うから。だって、おんぶしたままだと買えないでしょ?」
亮ちゃんは、納得のいった顔をして、
「分かった。じゃあ、ここで待ってて。すぐ戻ってくるから。」
「うん!行ってらっしゃい!」
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