東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
そこにいたのは、キャプテンの姿。
その後ろを追うように
「なんだよ、潤。抜け駆けか?」
少しだけお酒の香りをさせた亮先輩まで。
なんで……二人が??
しかも……抜け駆けって。
「亮……向こうへ行っててくれないか?」
「嫌だと言ったら??」
これは……あの試合開始の時の険悪な雰囲気。
キャプテンと亮先輩、あんなに仲が良かったのに……ゴールの瞬間通じ合ったように見えたのは幻だったのかな?
そう思いたくなるぐらい、敵視……にしか見えないその表情に吐きそうなぐらいの気持ち悪さ。
私の胸が痛むのはオカシイって分かってる。
でも……