東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
だって……私がそう思っても仕方ないぐらい、亮先輩の顔は何故か楽しそうに歪んでいたから。
「それが返事?」
負けたくない。
自分の気持ちは……曲げたくない。
小さな小さなプライドで亮先輩へ頷いてみせると……その表情が、今度は一気に凍った。
そして……
「何が??何が足りない?」
「俺と潤の違いは何だ??」
「どうして……どうして……」
「どこに差があるってんだよっ!!」
豹変した様に頭を床に打ちつけ、拳を叩きつける。
壊れてしまった亮先輩を前にどうしていいか分からないまま、手で目を覆っていると……。