森下くんの恋愛事情

姉さんの彼氏。 ・゚+゚・*奏side


姉さんが彼氏を連れて帰ってきた。

今までも彼氏は、何人かいたけど、

俺らの前に堂々と連れてきたのは、この人が初めて。

この人に似ている人も家に来てたことはあったけど

それは多分俺しか知らない。

そもそも、姉さんが何人と付き合ってたかがわからない。

でも、この人は本気っぽい。

姉さんがいつもより笑ってるように見える。

嬉しそうだ。


「悠李。お前、元ヤンだろ?」


響が言った。

あぁ、響は何でこんな性格なんだろう。

他人に土足でズカズカ入っていく。

しかも、悪気がないから、たちが悪い。

…もし、響がこんな性格じゃ無かったら、

俺は、ここまでお兄さんじゃなかったかもしれない。


ほら、悠李くんだって赤かった顔が急にマジ顔になった。

顔を隠していた手が握られている。

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