【野いちご版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
『あの………ダメですか?』

「「え?」」



今まで黙って俺達の会話を聞いていた月瀬が、自分の襟元でリボンにされていた"ネクタイ"を解(ほど)こうとしていた。



「あ、こら。解くな」

『でも…』

「"でも"じゃねぇ」

「いいよな?仙ちゃん」



月瀬のリボンを整えながら、俺に移された視線。



「まぁ……言っても、理事長が黙認だし。
物とラインは違えど、してることには変わりないか…って、月瀬は初めからいいんだよっ。要はお前で「わかったって」



また被せられた。



(こんな一面が隠されてたとはな…)


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