窓の外は晴れ





翌日から私は更に仕事を頑張った


カメラの前に出ることに恐怖心を感じていた私はここのところ、笑顔で接する事が出来ていなかった

まだ怖い思ってしまう事もあった
ブログを開くのが怖い時もあった

だけど、その度に円衣裕太のあの言葉を思い出した



ちょっと強くなれた気がして、笑顔になる事が出来て、それがテレビを見てる人達にも伝わったのかブログのコメントはアンチの叩きだけではなくなってきた。




『瑞乃美織私は好きだけどなぁ』


『紗保の笑顔は嘘臭い。
瑞乃美織は本当に性格良さそうな気がするから好き。お高く止まってないし私は応援してるよ』


『瑞乃美織を叩いてる奴らなに?
私は好きだよ!こんなのに負けないでね』


『叩かれるのは人気な証拠。
僻んでる奴らはほっとけばいい』





私はどんどん、強さを取り戻していった
これまで以上に役に気持ちを込め全力でバラエティなどをこなした

いつだかアンチは目立たなくなり私は芸能界になくてはならない女優にまで成長した。

たったの半年で…





円衣裕太を利用しようとしたあの日から、まだ一年も経っていなかった


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