迷走女に激辛プロポーズ
ハァと溜息が出る。何だかなぁ。手渡された書類に隠れ、独り反省会を開く。

安易に話を聞くべからず! 同情すべからず! 頷くべからず!
百合子の件で悟ったはずなのに……どうやら私は学習しない人間らしい。

今夜、私は人生初の女子会という名の相談会に参加するらしい。
メンバーは、清香、遥香、それになぜか百合子……こんな濃ゆいメンバーだ、ただのお茶会では済むまい。

発端はランチタイムの時、遥香の『ちょっと聞いて下さい』のひと言。
内容は恋の相談。緊急だそうだ。だから今日。

週半なのに……本当、ご勘弁下され!

しかし、遥香はその内容を本気で我々に相談したいのだろうか?
このメンバーだぞ……恋の相談? 有り得ない。やっぱり冗談としか思えない。

もし本気だとしても、私が人の相談などに乗れる筈がない。
まして、恋の相談? イヤイヤ、地球が滅びようともない。

それにそんな余裕もないし……タイムリミットは土曜日。明々後日。
切迫している私事で、手いっぱいなんだぞう、とオフィスの中心で声を大に反旗を翻したい心境だ。
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