あなたとホワイトウェディングを夢みて
「このまま留美の温もりを感じていたい」
歯の浮くようなセリフに留美の心臓はドギマギしている。処女という前に男性とこのような体勢になった経験がなく手をつなぐことさえ未体験なのだ。そんな留美に今の状況は夢の中の出来事のようで、映画か小説に登場するヒロインの感覚だ。
郁未の微かな吐息が留美の頬に優しく当たると、それだけで留美の頭をパニック状態へと引き戻す。
いつまでこの体勢が続くのか、横目で郁未の顔色を窺うも、暗闇同然のこの状況では郁未の表情や二人の体勢は目視出来ない。
(いつまでこの体勢が続くの?)
もしやこれから服を脱がされるのだろうかと緊張が走る。
そのつもりでホテルのディナーに誘われたけれど、郁未は一向に触れてこないしキスもしない。ただ、抱きしめられているだけ。これではまな板の鯉と同じで為す術はない。なのに、いつ郁未の触手が伸びてくるのか、今か今かとまるで心待ちするようなときめきに留美の心拍数が上がり始める。
(逞しい腕。男らしい……)
胸の鼓動が大きくなるのは郁未の素晴らしい体格の所為でもある。けれど不思議と男性的な抱擁が安堵感をもたらし騒々しい胸の鼓動を落ち着かせていく。すると、いつの間にか意識が遠のき郁未の腕に寄り添うように眠ってしまった。
スヤスヤと気持ち良さそうな寝息を立て始めた留美に気付いた郁未は、腕枕をしている腕をゆっくり引き抜き、自らの体を起こしベッドに胡座を掻いて座った。
「男とベッドに居るのに寝るなんて、とんでもない女だな」
嫌味な口調の郁未だが口元は緩む。
警戒心皆無な上に身を寄せて熟睡されては、ますます処女を相手に騙し討ちのような抱き方は出来ない。それに、留美とは本気で求めあって抱き合いたいと、そんな気持ちが強まる郁未は留美の寝顔を数分程度見つめるとベッドから降りてリビングへと向かった。
寝室の扉を静かに閉めた郁未はソファへと小走りで駆け寄った。留美の柔らかな肌の感触を知った身体が留美を欲して疼き始めたのだ。
歯の浮くようなセリフに留美の心臓はドギマギしている。処女という前に男性とこのような体勢になった経験がなく手をつなぐことさえ未体験なのだ。そんな留美に今の状況は夢の中の出来事のようで、映画か小説に登場するヒロインの感覚だ。
郁未の微かな吐息が留美の頬に優しく当たると、それだけで留美の頭をパニック状態へと引き戻す。
いつまでこの体勢が続くのか、横目で郁未の顔色を窺うも、暗闇同然のこの状況では郁未の表情や二人の体勢は目視出来ない。
(いつまでこの体勢が続くの?)
もしやこれから服を脱がされるのだろうかと緊張が走る。
そのつもりでホテルのディナーに誘われたけれど、郁未は一向に触れてこないしキスもしない。ただ、抱きしめられているだけ。これではまな板の鯉と同じで為す術はない。なのに、いつ郁未の触手が伸びてくるのか、今か今かとまるで心待ちするようなときめきに留美の心拍数が上がり始める。
(逞しい腕。男らしい……)
胸の鼓動が大きくなるのは郁未の素晴らしい体格の所為でもある。けれど不思議と男性的な抱擁が安堵感をもたらし騒々しい胸の鼓動を落ち着かせていく。すると、いつの間にか意識が遠のき郁未の腕に寄り添うように眠ってしまった。
スヤスヤと気持ち良さそうな寝息を立て始めた留美に気付いた郁未は、腕枕をしている腕をゆっくり引き抜き、自らの体を起こしベッドに胡座を掻いて座った。
「男とベッドに居るのに寝るなんて、とんでもない女だな」
嫌味な口調の郁未だが口元は緩む。
警戒心皆無な上に身を寄せて熟睡されては、ますます処女を相手に騙し討ちのような抱き方は出来ない。それに、留美とは本気で求めあって抱き合いたいと、そんな気持ちが強まる郁未は留美の寝顔を数分程度見つめるとベッドから降りてリビングへと向かった。
寝室の扉を静かに閉めた郁未はソファへと小走りで駆け寄った。留美の柔らかな肌の感触を知った身体が留美を欲して疼き始めたのだ。