あなたとホワイトウェディングを夢みて
二人の熱愛ぶりに当てられたスタッフらは、新郎新婦をお色直しの準備に取り掛からせるだけでも一苦労し、寄り添っては見つめ合い二人の世界を作り上げている新郎新婦をそれぞれの控え室へ案内するのは、お色直しの度にスタッフらは苦悩させられることになる。
披露宴会場となる庭園で客を迎える為の装いに着替えた留美は、白無垢から色鮮やかな色打ち掛けへと変わる。
鮮やかで豪華な金糸の刺繍にも負けない留美の風貌に、郁未は終始見惚れてしまっていた。その間抜けに近い惚けた表情は、祝福に駆け付けた客の視線を暖かくさせる。
「絵に描いたような新郎新婦ですな」
「相思相愛の結婚式は何度見ても良いものだわ」
会場のあちこちから聞こえてくる微笑ましいセリフ。誰もが新郎新婦の二人に当てられ、見てる方が恥ずかしくなるほどだが、会場はとても和み喜びに満ちている。
挙式が終わった後の披露宴会場では、肌寒い庭園に並ぶ円形テーブルに季節外れの初春を感じさせる花が美しく華やかに生けられ、迎える客の心を和ませる。
「いやはや、一時はどうなるか心配したが落ち着く所に落ち着いてくれて安堵した。これで我が社は安泰だ」
俊夫が二人の結婚を祝いに出席してくれた会社の役員たちに、二人の熱々ぶりを自慢げに話している。披露宴会場で客を出迎える、新郎新婦の微笑ましい姿に社の未来も明るいと話が弾む俊夫だった。
そしていよいよ二人の披露宴が始まる。
招待客の後ろ側、最後列に陣取る親戚の中でも一番後ろに位置する両親たちのテーブル。隣り合うテーブルでは、新郎新婦の初々しい姿を嬉しそうに眺めながら言い合う父親の姿がある。
「しかし、俊夫に似ずイケメンに育ったな郁未君は。久しぶりに見た時は別人かと思ったよ」
「そう言う留美ちゃんこそ、お前に似合わず可愛らしく育ったじゃないか」
「そうだぞ、俺の最愛の娘だ。郁未君には幸せにして貰わんとな」
「大丈夫だ。既に愛し合っている二人だ。明日にも孫の顔が見られるぞ」
俊夫が両手を出して孫の数を数えはじめると、留美の父親がその手を掴んで止めに入る。
披露宴会場となる庭園で客を迎える為の装いに着替えた留美は、白無垢から色鮮やかな色打ち掛けへと変わる。
鮮やかで豪華な金糸の刺繍にも負けない留美の風貌に、郁未は終始見惚れてしまっていた。その間抜けに近い惚けた表情は、祝福に駆け付けた客の視線を暖かくさせる。
「絵に描いたような新郎新婦ですな」
「相思相愛の結婚式は何度見ても良いものだわ」
会場のあちこちから聞こえてくる微笑ましいセリフ。誰もが新郎新婦の二人に当てられ、見てる方が恥ずかしくなるほどだが、会場はとても和み喜びに満ちている。
挙式が終わった後の披露宴会場では、肌寒い庭園に並ぶ円形テーブルに季節外れの初春を感じさせる花が美しく華やかに生けられ、迎える客の心を和ませる。
「いやはや、一時はどうなるか心配したが落ち着く所に落ち着いてくれて安堵した。これで我が社は安泰だ」
俊夫が二人の結婚を祝いに出席してくれた会社の役員たちに、二人の熱々ぶりを自慢げに話している。披露宴会場で客を出迎える、新郎新婦の微笑ましい姿に社の未来も明るいと話が弾む俊夫だった。
そしていよいよ二人の披露宴が始まる。
招待客の後ろ側、最後列に陣取る親戚の中でも一番後ろに位置する両親たちのテーブル。隣り合うテーブルでは、新郎新婦の初々しい姿を嬉しそうに眺めながら言い合う父親の姿がある。
「しかし、俊夫に似ずイケメンに育ったな郁未君は。久しぶりに見た時は別人かと思ったよ」
「そう言う留美ちゃんこそ、お前に似合わず可愛らしく育ったじゃないか」
「そうだぞ、俺の最愛の娘だ。郁未君には幸せにして貰わんとな」
「大丈夫だ。既に愛し合っている二人だ。明日にも孫の顔が見られるぞ」
俊夫が両手を出して孫の数を数えはじめると、留美の父親がその手を掴んで止めに入る。