狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
入ってすぐのリビングのソファに、勧められるままに腰かける。
「しかし、よくここが分かったな」
「ハイ、水野さんに聞きました。
いやぁ、カチョーの家って私の家に意外と近かったんですね~」
「へぇ…」
2DKの彼の 部屋は、簡素できっちりと片付けられていた。
会社のデスクと同じで、ゴチャゴチャとたくさんの物に囲まれている私の部屋とは随分と様子が違う。
……ふーん、女っ気も無いんだな~。
ちょっと意外だ。
と、ハタと視線に気がついた。
彼は向かいにボンヤリと突っ立って、赤い顔をしてこちらを眺めている。
いけない!
私は慌ててソファから立ち上がった。
「あああ、すみません、気がつかなくて。ささ、カチョーがこちらで寝てください。顔、真っ赤ですよ」
「……え?ああ、大したコトないから。ゲホッ…な、何をするっ!」
「嘘……やっぱ凄い熱!」
バッと手を捕まえて、彼の額に手を充てると、彼は慌てて身を引いた。
今度は吐息がハッキリと荒い。やっぱり……相当熱があるんだ。
私はさらにニジリ寄り、彼をソファまで追い詰めた。
「分かった!分かったから…じゃあ、チョッとだけ……すまん」
「しかし、よくここが分かったな」
「ハイ、水野さんに聞きました。
いやぁ、カチョーの家って私の家に意外と近かったんですね~」
「へぇ…」
2DKの彼の 部屋は、簡素できっちりと片付けられていた。
会社のデスクと同じで、ゴチャゴチャとたくさんの物に囲まれている私の部屋とは随分と様子が違う。
……ふーん、女っ気も無いんだな~。
ちょっと意外だ。
と、ハタと視線に気がついた。
彼は向かいにボンヤリと突っ立って、赤い顔をしてこちらを眺めている。
いけない!
私は慌ててソファから立ち上がった。
「あああ、すみません、気がつかなくて。ささ、カチョーがこちらで寝てください。顔、真っ赤ですよ」
「……え?ああ、大したコトないから。ゲホッ…な、何をするっ!」
「嘘……やっぱ凄い熱!」
バッと手を捕まえて、彼の額に手を充てると、彼は慌てて身を引いた。
今度は吐息がハッキリと荒い。やっぱり……相当熱があるんだ。
私はさらにニジリ寄り、彼をソファまで追い詰めた。
「分かった!分かったから…じゃあ、チョッとだけ……すまん」