狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
開始時間は19:00で、それまでにはまだ少し時間がある。
行ってしまった店員サンに手を振り終えると、三上さんは私を向いた。
「赤野さん。そういやあ俺、前から不思議だったんだけどさぁ…」
課の通帳残高を確認していた私は顔を上げた。
「何で課長の出張ってさあ、いつも君が運転手なの?ここの伝統か何か?」
「エ?…何でって言われても…」
考えた事もなかった。
『行くぞ、カギ』
『オイッス!』
この3言で、いつも成立するからなぁ。
「…まあ、私は別に困ってないですよ?
たまにお昼ゴハンとか奢って貰えるし…」
「ええっ、ズルッ!いいなぁ~…
今度カチョーの運転手、次は俺がやるわ~」
言いながら彼は、いつの間に頼んだのか、ソフトドリンクをカパッと飲んだ。
「かわりに赤野さん、俺と出張行こうよ。ここの課の女の子って君しかいないもん、ヤローと行ってもツマンネエ」
う~ん、カルイ。
三上さんのリップサービスに、私は愛想笑いだけを返した。
行ってしまった店員サンに手を振り終えると、三上さんは私を向いた。
「赤野さん。そういやあ俺、前から不思議だったんだけどさぁ…」
課の通帳残高を確認していた私は顔を上げた。
「何で課長の出張ってさあ、いつも君が運転手なの?ここの伝統か何か?」
「エ?…何でって言われても…」
考えた事もなかった。
『行くぞ、カギ』
『オイッス!』
この3言で、いつも成立するからなぁ。
「…まあ、私は別に困ってないですよ?
たまにお昼ゴハンとか奢って貰えるし…」
「ええっ、ズルッ!いいなぁ~…
今度カチョーの運転手、次は俺がやるわ~」
言いながら彼は、いつの間に頼んだのか、ソフトドリンクをカパッと飲んだ。
「かわりに赤野さん、俺と出張行こうよ。ここの課の女の子って君しかいないもん、ヤローと行ってもツマンネエ」
う~ん、カルイ。
三上さんのリップサービスに、私は愛想笑いだけを返した。