雨の記憶。
告白
「好き、です」

私が最初に松島君に告白した。
たった数日前に仲良くなった人。
でも、好きになっていたのだから。
迷いはなかった、これっぽっちも。

「少し考えたいんだ…いいかな?」

「うん、わかった。」

松島君の言葉に素直に頷いてしまう。
普段の私なら『すぐ返事を』と言うだろう。
でも、好きな人だからか、言えなかった。
< 10 / 15 >

この作品をシェア

pagetop