変わる季節
「あれ?秋ちゃん隣?よろしくね♪」
そう声をかけたのは、となりの男子だった。私は、それに首をコクッとふって答えた。
「えー、春樹かわいそー。雪女と隣なんて。」
「ほんと笑わないね。」
「起きてる~~?」
そういったのは、クラスメイトのギャル三人組だった。
私は、別に好きで隣になったわけではないと思いながら、クラスメイトの心ない言葉をぼんやりとききながした。
私の苦手な生き物第一位。
それは、人気者の男子。その中に、この春樹という男も含まれていた。
中性的な顔に栗色のふわふわの髪。だれにでも優しい好青年。彼には、女子男子ともに好かれそうな要素がおおくそろっていた。