Tower of Fantasy
ギルドの中は混み合っていて、酒場のような感じで、ダンジョンのマップなども売っているようだった。

沢山の冒険者たちが、仲間を求めてギルドに集まっていた。

奥の方の階段の横に、【職業別ギルド↑】と書かれた看板が立っていた。


「ねぇ、職業別ギルドっていうところに行ってみない?」


「そうだな、パーティ組まなきゃだしな」


苦労しながら階段の方に進み、階段を上っていった。


2階には7つのカウンターがあり、そのそれぞれのカウンターの横に【ファイター(戦士)】【シーフ(盗賊)】【魔法使い】【クレリック(僧侶)】【エレメンタラー(精霊使い)】【その他の職業】と書かれた看板が立っていた。

そして、いろいろな種族がいた。


「サーラ、ファイターのところ行ってみない?」


「そうね…私たちはそれよね…」


2人は一番手前の【ファイター】の看板のところへ向かった。


「なぁ、そこのお嬢ちゃん」


サーラが突然見知らぬ男たちに声をかけられた。


「え…?私、ですか?」


「そうだよ、金の髪のお嬢ちゃん。俺らと一緒にこねぇか?」


サーラは驚いてリューロに目で助けを求めた。

リューロはそっとため息をついた。

サーラは人目をよく引く。

それはサーラの行動のせいではなく、生まれ持った容姿のせいだった。

金髪碧眼で、その長い金色のサラサラの髪はポニーテールにされていて、それがとても似合っている。それだけでなく、整った顔立ちに女性なら誰でも羨むようなすらっとしたスタイル、そして陶器のようになめらかな白い肌。つまり超美人だ。


「スンマセン、こいつ俺の連れなんで」


リューロがそう声をかけると、5人の男たちはリューロをみた。


「なんだテメェ。なめてんのか?」


「やんのかよ」


口々にそう言ってくる男たちに、リューロは再びため息をついた。


「俺、おっさんたちに負ける気しねーんだけど」


「ちょ…リューロ!」


「面白ろい…やってやるよ!」


まさに男たちがリューロに飛びかかろうとしたそのとき。


「こらー!あんたらなにやってんだい!あたしの店の前でなにしてんだ!」
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