したたかな彼女

涙が出そうだった。 だから微笑み続けた。


「・・・淋しいよ」


そして志保は“へへ”とテレ隠しに笑った。



「仕事?」


「うん」


「がんばってね」


「うん」


「じゃあ」


志保は自分の部屋の中に入っていった。


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