恋人はご主人様







10分間の読書を終えて、絢菜さんのほうへ向く。


「あの、絢菜さ…っ」

「んじゃ皆知ってるだろうけど、転校生を紹介します。
 どうぞー」


担任の声で、教室のドアがスライドし…小柄な少女が歩いてきた。

確かにチワワ…!!

不安げにこちらを眺める目はまさにチワワ。


「栗山 香奈です…よろしくお願いします…」


小さくお辞儀をして、そのまま下を向いていた。

…やっぱり、緊張してるのかな。



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