HANABI


「粟生ーっ!!」

「またお前か。」

うんざりした顔で頬杖つくあたしのダーリン!


んもー、そんな冷たい所も大好き!!



「楓、お前いい加減進路決めんさい!」

「またそれ~??」


ぶぅ、といつものように粟生の斜め前に腰を降ろしたあたしは

「何度も言ったでしょ、あたし卒業したら粟生のお嫁さんになるんだもん!」

言ってそっぽ向く。


「誰がお前みたいな尻の青いガキ嫁にするけぇ。」

「ひっど!!」

「広島の男は大人の女が好みじゃからのー。」

「ひどーいっ!!!」


もういい!そう言って顔を伏せると

「冗談じゃ。じゃあ、ホンマに嫁に来るけ?」

そんな甘い言葉があたしを誘い出した。


思わず顔をガバリ、と上げる。


「い、いいの?」

「ようないが。」

「よくないって、どっちなのよぉ!!」






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