HANABI


押したり引いたり。

粟生の言動は全然先が読めない。



ってか、あたしで遊んでない?



今にも泣きそうなあたし。


そんなあたしを見て、ぷっ、と吹き出した粟生は

「そうじゃのぅ、楓からキスしてきよったら考えるけぇ。」

なんて意地悪な笑顔を浮かべて呟いた。


「え!?キス!?あたしから!?」

「何じゃ、文化祭の時は楓からして来たじゃろうが。」


あ、あれは
もう最後だって思ってたからで!!


今は無理だよぉ!!!



「ほれ。してみんさい。」

僅かな抵抗も届かず
ほれほれ、とあたしを煽る粟生。


「ほ、本当にお嫁さんにしてくれる?」

「男に二言はないけぇ。」


本当にぃ!?

あぁ、もう!!!



えぇ~い!!!!




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