傍ら
車を走らせている間、俺は声をあげて泣いた。

もう、莉奈も癒愛もいない。

俺自身のせいで。

俺は俺の幸せを自分で打ち砕いた。

幸せとも気付かずに。

莉奈の存在が、癒愛の存在が俺の一番の幸せで楽しみだったと気づく事ができていたなら、きっと結末は変わっていただろう。

気付けなかった。

俺は一生、背負って生きていかなければならないと…またその重荷に涙が出た。
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