お兄ちゃんと秘密のキス
そう、今日は初デート。
夜の遊園地に彼が連れてってくれる。
この日のために、メイクの練習を何回したことか。
服は制服のままだが、
メイクで少しでも大人になりたかった。
今日の朝だって、
かなたとの遊園地にワクワクしてた。
かなたはそれを見破ったのだろう。
私の頭をぐしゃぐしゃと撫で、
「ばーか」
って言ってきた。
でも
それでも私は笑ってた。
「分かった。
じゃ、今日は楽しめよ。」
屋良くんは嫌な顔せず、笑ってくれた。
「あ、うん。」
気がつけば、学校についていて、
彼は足早に私をおいていった。