お兄ちゃんと秘密のキス


いや、私は軽くない。

精一杯恋をしているだけ。





「そういえば」



彼が話をきりだす。



「今日、一緒に帰らない?
もちろん、ゆめかちゃんも誘って。」


「あ、今日…は…」



ゆめかも一緒、ってところに屋良くんの愛情を感じた。

が、今日はぜったい無理!

「なんかあるの?」



「うん…。

今日は、ね

お兄ちゃんが迎えに来る日なの。」


「デート?」


彼はすぐに聞き返した。

本当はあまり言いたくないが…答えざるおえない。


「まぁ、ね。」

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