お兄ちゃんと秘密のキス


よくそこまで頭がまわるなぁ…と感心してしまう。


「おはよっひかる!


「ゆめかおはよっ」


「今日は機嫌がいいねえ!
あ、そうかそうか。

今日はお兄ちゃんとデートだもんねぇ!」


わざとらしく話してくるゆめかに、私は

「もう…」

としか言えなかった。








授業がいつもより、長く感じた。


はやくかなたに会いたかった。


















────────

「「「さようなら!」」」

帰りの号令が終わった瞬間、

私は校門へ走り出した。


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