お兄ちゃんと秘密のキス
「おー」
彼は笑って手をふってきた。
「お、遅くなってごめん!」
「いや、
全く遅くなってねぇし。
つか、走ってきただろ。
どんだけ楽しみにしてたんだよ。」
「べ、別に。」
嘘。
ものすごい楽しみにしてた。
「まぁ、いいよ。
とりあえず、乗れ。」
ドアを開け、彼が私をエスコートする。
なんか、王子様みたいで、ドキドキした。
「じゃ、行くぞ。」
「うん。」
もちろん、助手席に座らされた。