復讐の女神

新たな陰謀

ゆりが女子トイレに入ると
手を洗っている森村と鉢合わせになった。

ゆりは「お疲れ様です」と挨拶して個室に入ろうとした時、
「七瀬さん・・・ですよね?」と声をかけられ彼女を振り返った。

「あ、はいそうです」

「歓迎会の時に一度お会いしましたけどちゃんと話したことありませんでしたよね。」

「そ、そうですね」

森村は手をハンカチで拭くとゆりの目の前に立った。

身長が160以上超えているのか、ピンヒールも履いているため
ゆりとは10cm以上身長差があった。
若干、見下されているのか色っぽい女性特有の余裕のある笑みで微笑んできたので
ゆりは怖気ずいた。

「七瀬さんって可愛らしいですよね。それで36歳なんて見えないです」

「あぁ、いえ。森村さんも大人っぽくて素敵ですよ」
心の中で本当に片山課長とお似合いだと思った。

「ありがとうございます。大人っぽく見られるんですがこれでも26ですよ」と言って
上品に笑った。

26歳には見えなかったためゆりは驚いた。
てっきり片山課長と同じ歳だと思っていた。

内心を見透かしたのか、ゆりの驚いた表情を見て
「26には見えないですですよねー。石井くんとは同期なんです」と
笑顔で応えた。

「ああ、そうなんですね」とゆりもはにかんで笑った。

「再来週あたりに社員旅行があるのご存知ですか?」

「え!?そうなんですか?」

ゆりは初耳だったので驚いた。
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