猫の恋人
通勤ラッシュ

綺麗な少年


「ぎゃっ!か、髪がやばい」

鏡の前に半泣きのわたし、夏木 暁菜と申します……が。


今、非常にやばいっす


髪が……



「…暁菜。なんだその髪」


「うおっ ちちうえ!おはよう」


「ああ、おはよ。んで?そのオールバックみたいな髪は?」


今のわたしのヘアスタイルは只今人気急上昇中のオールバック!


とっても素敵な…



「どうしたらそんな髪になるんだ」


わたしのちちうえ。圭一、39歳は呆れたようにわたしを見ていた


「昨日さー、ドライヤーしなかったもんでこのありさまだよ!いや、参った参った」


わたしはケラケラ笑いながらも内心焦りながら髪を直す


元々私の髪はねこっ毛で普通の髪型でも朝が大変なのに…オールバックとかやめろよ



「ちちうえ、What time is it?!」


「日本語で言え。今は7時45分だ」


なんとかオールバックから普通の髪になったのを確認するとわたしは洗面所からでて、机に置いてあった鞄を引っ掴むとマッハで家をでた


「電車っ……混んでるかな」



家から駅まで徒歩10分


今日はマッハできたから1分でつき…………嘘っす。5分でつき、定期をつかいいつもより30分早い電車に乗る


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