いんぐりっしゅ・てぃーちゃー♂先生は幼馴染み♀
「なんか・・・ごめんね?」

意気込んで私を連れ出した彩夏ちゃんだったけど、こんな状況になってしまってバツが悪くなったのか謝ってきた。

『ん~ん。いいよ。隠してたのはホントだから』

「でもまぁ、確かに言えないかもね~。幼馴染みとは・・・」

『どうして??』

「だってさ~、柏木先生って何気にモテるじゃん?何か八つ当たりとか怖そう(汗)」

『そんな理由?』

「いやいや、柏木先生は違うと思うけど。・・・特別扱いってのはそんな感じじゃないの?」

『ん~・・・』

よく分からん。

「それにホラ!幼馴染みだって知られちゃうと、贔屓してなくても贔屓してるって思う人出てくるだろうし。。。先生は生徒達全員と平等に接しなきゃいけないからね~」

それで「特別扱い出来ない」かぁ・・・。
何となく言いたい事は分かるけど、

『まぁいいけどね。もう好きじゃないから』

そう・・・もう好きじゃない・・・

だから今は特別扱いして貰いたいとも思わない。

優しくされたら想いが復活しちゃいそうで怖いし・・・。


『寒いね。中戻ろう?』

何か言いたげの彩夏ちゃんだったけど、本当にかじかんできたし部活も始まりそうだったので体育館の中に戻った。
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