ダイエットの神様
毎日お客さんが増え忙しくなっ
た。だけど紗枝は疲れもみせず、
楽しそうにホットキャッツを売っ
ていた。
そんな紗枝の前にアメリカの観
光客らしい男性がやって来た。
「ホットキャッツ。ホットドッグ
のパクリね。日本人、何でもパク
る。自動車もそう、パクってばか
り」
そう言いながら残念そうな顔を
するアメリカ人。
周りにいたお客さんに、嫌な雰
囲気が漂った。
それを察した紗枝は笑いなが
ら、
「うふふ、またパクっちゃった。
でもね、日本人はただパクってる
んじゃなくって、改良してるの
よ。自動車だってアメリカと同じ
物は造ってないわ。だからアメリ
カのよりも売れてるでしょ。これ
だってそうよ」
紗枝はアメリカ人にホット
キャッツを手渡した。
アメリカ人は不満そうな顔をし
ながらもホットキャッツを一口食
べた。
「パンチがない」
アメリカ人がそう言うと、お客
さんの一人が、アメリカ人の出っ
張った腹をさすりながら、
「あんたもそれ食えば、痩せる
よ」
周りにどっと笑い声が上がっ
た。
アメリカ人も照れくさそうに、
「ヘルシーね。味は悪くない」
「ヘルシー、ヘルシー」
みんなの合唱になり、その場が
和んだ。
仕事が一段落し、ホッとしてい
る紗枝に剣士が、
「すまない」
「えっ」
剣士に背を向けたままの紗枝。
「昼間来たアメリカ人。おやじの
部下なんだ」
「!……」
「たぶん、おやじのいいつけで、
君を試しに来たんだ。君がオレに
ふさわしいかどうかを」
紗枝は頭の中が真っ白になって
いた。
た。だけど紗枝は疲れもみせず、
楽しそうにホットキャッツを売っ
ていた。
そんな紗枝の前にアメリカの観
光客らしい男性がやって来た。
「ホットキャッツ。ホットドッグ
のパクリね。日本人、何でもパク
る。自動車もそう、パクってばか
り」
そう言いながら残念そうな顔を
するアメリカ人。
周りにいたお客さんに、嫌な雰
囲気が漂った。
それを察した紗枝は笑いなが
ら、
「うふふ、またパクっちゃった。
でもね、日本人はただパクってる
んじゃなくって、改良してるの
よ。自動車だってアメリカと同じ
物は造ってないわ。だからアメリ
カのよりも売れてるでしょ。これ
だってそうよ」
紗枝はアメリカ人にホット
キャッツを手渡した。
アメリカ人は不満そうな顔をし
ながらもホットキャッツを一口食
べた。
「パンチがない」
アメリカ人がそう言うと、お客
さんの一人が、アメリカ人の出っ
張った腹をさすりながら、
「あんたもそれ食えば、痩せる
よ」
周りにどっと笑い声が上がっ
た。
アメリカ人も照れくさそうに、
「ヘルシーね。味は悪くない」
「ヘルシー、ヘルシー」
みんなの合唱になり、その場が
和んだ。
仕事が一段落し、ホッとしてい
る紗枝に剣士が、
「すまない」
「えっ」
剣士に背を向けたままの紗枝。
「昼間来たアメリカ人。おやじの
部下なんだ」
「!……」
「たぶん、おやじのいいつけで、
君を試しに来たんだ。君がオレに
ふさわしいかどうかを」
紗枝は頭の中が真っ白になって
いた。