ロストマーブルズ
「へぇ、三角関係か。だけどそれならジョーイとキノはお互い脈ありって事になるぞ」

「だけど、キノもただ面白半分に三角関係を作ってるって感じなんだ。リルだって、過去の記憶を補おうと俺に執着してるみたいな感じがして、二人とも俺のことが好きだからっていう理由じゃないかもしれない」

「なんかややこしいな」

「俺もなんか訳分からないんだ。俺も同じようなもんだし」

「お前の場合はアスカが気になってるもんな。それがキノと重なるんだろ。だけどそのアスカって一体何者だったんだ」

「それが分かれば俺もこんなに悩んでないよ」

「そっか、ジョーイは過去に何かに巻き込まれて、真相を隠されたって感じだな」

「真相を隠された……」

「隠されたんだったら、それを思い出されるのを誰かが恐れていたりして」

 トニーはちらりとジョーイに視線を向けた。

「まっ、俺には関係ないけどね」

 これ以上の責任は負いたくないと、トニーは逃げるようにキノとリルの方に近寄った。
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