秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
私は八人目だった。
限定二十箱だからなんとか買えるだろうか。
今は七時。
だから開店までまだ二時間もある。
今日はこのために遅刻することを高畑さんもわかっているからいいとして、走るときに傘もささなかったからか、頭に降り積もった雪が徐々に水に変化して、ベタベタになってしまった。
寒い。
いつもより着こんでカイロもふたつ。
でも、足の先からじわじわと水がしみてくるし、風も強い。
「耳、痛っ」
無防備に風にさらされている耳が真っ赤になって感覚が麻痺してくる。
カイロで時々温めたけれど、追いつかない。
待ち続けて一時間が経つ頃には、寒すぎるせいか頭も痛くなってきた。
同じように並ぶ年配の人たちを屋根の下に入れてあげようとすると、私は吹雪にさらされる結果となった。