秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

コーヒーが入った頃、彼は戻ってきた。

今朝はサンドウィッチ。
淡色野菜は嫌いではないらしく、レタスやキュウリはいくらでも食べてくれる。


「ホントにどこでもいいのか?」

「はい」

「それじゃあ、科学館に行こうか」


科学館?
科学館って子供が多いイメージだから、ちょっと意外。

でも大人になってから行った記憶がないから、楽しみだ。


「はい」


食事が済むと、なにを着ていこうか迷い始めた。

彼に貸してもらっているクローゼットは、ほとんどスーツで埋まっている。

仕事柄仕方がないとはいえ、紳と別れてから彼との思い出が染みついた洋服は引っ越すときに捨ててしまった。
それに、それからネットにばかり頼っていた私は、かわいらしいデート服もあまり持っていない。
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