秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

とはいえ、我慢しきれず彼女の首筋に唇を落としてしまった。


「ん……」


すると悠里が気だるいような溜め息を漏らすので、ドキッとしてしまう。

これ以上は我慢だ、俺。
なんとか雑念を振り払い、目を閉じた。


翌朝、目覚めると悠里はまだ眠っていた。

白い肌に唇を押し付けたい衝動に駆られたものの必死にこらえ、彼女の寝顔を眺めていた。
この時間が一番幸せだ。

しばらく彼女を堪能した後、俺は準備を始めた。
頑張り続ける彼女にたまにはご褒美だ。


「伊吹さん、ごめんなさい寝坊しちゃった」


三十分ほどしてリビングに顔を出した彼女は、まだ寝ぼけ眼だった。


「休みなんだた。気にするな」


悠里がしてくれるように朝食の準備でもできればいいんだけど、卵さえまともに割れず断念。
代わりにコンビニでサンドウィッチとサラダを買ってきた。
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