秘書室室長がグイグイ迫ってきます!

なんだかいつもの彼と違う。


「とにかく温まれ」


彼はそう言い残して脱衣所を出ていった。

本当はすぐにでも寝てしまいたい。
でも、手足の先が冷たすぎて、眠れそうにない。

素直に風呂に浸かると、冷えすぎていた足先が痛い。
それでもしばらくすると、いつもの感覚が戻ってきてホッとした。


でも、高畑さんが来てくれて助かった。
あのまま駅にいたら凍え死んでいたかもしれない。

じっくり温まって出ようとすると、またフワッと天井が回り浴槽に倒れ込んでしまった。


「広瀬?」


ドタンと大きな音を立ててしまったからか、高畑さんの声が聞こえて……。


「キャーッ」


ガバッとドアが開いたから、慌ててタオルで体を隠し、思いっきりお湯をかけてしまった。

ギリギリ見られなかった? 
でも……。
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