秘書室室長がグイグイ迫ってきます!
長い睫毛と薄い唇。そして凛々しい眉に、高い鼻。
とんでもなく美形だ。
でもそれだけではない。
毎日あんなに完璧に仕事をこなし、社長からも聡さんからも厚い信頼を得ているのは、人知れず努力しているからなのかもしれない。
彼は常にいろいろなところにアンテナを張り、情報収集を忘れない。
室長になっても、その姿勢は変わらず、自分で駆けずり回っている。
「心配してくれる人、か……」
私が彼にとって、そういう存在になれるのだろうか。
十五分で起こすように言われたものの、気持ちよさそうに眠っている彼を見ていると、起こせなくなってしまった。
そっと足を抜いても、起きる気配はない。
幸い明日は休み。
このまま眠っても支障はないはず。
ベッドから布団を持ってくると、彼にそっと掛けた。