《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
「カイ、何者??」
「俺は時計職人……っ、だ!!」
カイはそう言いながら、今度は人の家の塀を乗りこえて、また大通りを走る。
普通、時計職人がここまで動けるかな??
すごい身体能力に、私は驚いていた。
「どこに、向かってるの?」
「じいさ……俺の師匠の家だ」
カイの師匠ってことは、時計職人の!
こんなぶっきらぼうな弟子の師匠のことだ、きっと怖い顔に違いない。
これから会うだろう師匠に、私はなんだか緊張していた。