《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
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カイの師匠の家は、外壁がレンガで、内装は白に統一された、どこか温かさのある大きなお家だった。
「はぁっ、撒けたみたいだな」
「ありがとう、カイ……」
きっと、私ひとりじゃ逃げきれなかった。
見捨てることだって出来たはずなのに、カイはそれをしなかった。
「別に、気にしなくていい。俺がしたくてしたことだ」
「でも、ありがとう」
「っ、お前が無事で良かった」
優しく、ぎこちない手つきで私の頭を撫でる。
本当に、優しい人……。
目覚めてすぐに出会えたのがカイで良かった。