《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
「いきなり、ずるい...」
おかしいな、ドキドキするなんて...。
恋をすると、こんなに体もおかしくなるんだ。
ムッとしてカイを睨むと、てっきり意地悪な顔をしていると思った私は、目を見張る。
カイは、優しいまなざしで私を見つめていたのだ。
「ずっと、お前と生きていきたい...」
「あっ...」
「毎日が楽しくて、飽きねーんだろうな」
髪や頬、そして唇を撫でるカイの指の感触を、忘れたくないなと思った。