《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
***
―23時55分。
ついに、リミットがやってきた。
残された時間が少ないせいか、賢者の石の光りも弱まり、ずっと頭がぼーっとしていた。
たぶん、次に目を閉じたら二度と目覚めることは無い。
そんな、予感がするのだ。
「カ、イ...」
弱々しい声で名前を呼べば、強く手を握られた。
「ここにいる、何かしてほしいことはあるかっ?」
「傍に、いて...」
最後の瞬間まで、カイの温もりを感じていたい。
私の世界が終わるときは、カイの見送られるのがいい。
大好きなカイに...。