空から君へ愛の手紙を。
「小宮の前でだけ甘党気取ってるんだよねー。好きな子に振り向いて貰いたいから。」
甘党気取ってる?
好きな子?
私が、蒼汰の好きな人?
「たかが恋にあんなに一生懸命になるとかダサすぎるし。私、もうあんなやつ興味ないし。ちょっとカッコイイから…」
「蒼汰のこと、悪く言わないでよっ!!」
ダメだ。
私の足は勝手に動いていた。
自分の親友を傷つけられるのを見たくないから。
「蒼汰は、ダサくなんかないっ。蒼汰は、蒼汰はっ…」
「何?盗み聞き?趣味わるー。」
私だって、聞きたくて聞いてたんじゃない。