空から君へ愛の手紙を。
「私、嬉しかったの。あの日から、皆に嫌がられて…自分の思い通りにならなかったら、すぐに手が出る子だって思われて…独りぼっちだった。」
あの日…あの、空が殴られた日…
「でも、空ちゃんは…あんなに酷いことを言って、酷いことをしたのに、私に話しかけてくれた。同じ班になろうって、言ってくれた。」
『一緒の班になろ!』
「凄く驚いた。どうして話しかけてくれるんだろうって、だから、聞いたの。修学旅行の日、どうして私と話してくれるの?って。そしたら…」
『私、十花ちゃんと仲良くなりたいから。』
「本当に嬉しかった。空ちゃんは、こんな私とも友達でいてくれるんだって…だから、だから私…言いたかったのにっ」
空はそういう奴だ。