空から君へ愛の手紙を。

「綺麗…だな…」

そんな空をいつも“空”が見ていた。

だから、僕も…空が死んだあの日から、いつの間にか空を眺めていた。

雨上がりの空は、真っ白な雲が浮かぶ。

運が良ければ虹が見える。

雨の日の空はどんよりと灰色の雲を浮かべる。

そんでもって僕達の涙と同じように水を溢れされる。

雨だ。

そんな日は凄く気分が悪い。

そして、今日みたいな晴れは。

空を思い出す。

《立野君?》
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