空から君へ愛の手紙を。
しかも、これは、空の宝物。
だったら尚更、渡していいものなんかじゃない。
「きっとあなたなら開けられるわ。それにあなたが持っているのが一番あの子も喜ぶと思うの。不思議ね。あの子がそう言ってるような気がするのよ。」
空のお母さんはそう言って僕に箱を渡した。
渡された箱はずっしりと重くて、中身は手紙だけじゃないことを意味した。
中身は一体なになのか。
でも、その中身を見るためにはまず、鍵を探さなきゃいけない。
「開けます。開けて…みせます。」
今日の雲ひとつない綺麗な空に、僕は誓った。