空から君へ愛の手紙を。

「僕は…読みたい。」

「俊…」

「例え、何が書いてあっても…空の気持ち、全部わかりたい!!」

俊の思いも本当だって、気づいたから。

だから俺はもう…

「そうだな。」

そう言って、笑うことしかできない。

空が選んだのは、誰でもない…俊なんだ。

「うっ…うぐっ…」

「中出…」

中出は空の携帯を握り締めてまた泣き始める。

「そ、ら…こんな風に、思っていたんだ。」
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