空から君へ愛の手紙を。

静かに頷く俊は、空の日記を見せてきた。

空の考えた、空の…恋愛日記を。

「空は、亡くなる日の朝…手紙を書いてる。」

「え?空が…?」

中出は驚いているけれど、日記を見ると確かにそう書いてあって、

「卒業式に、渡すつもりだったんだな…」

何てタイミングで、空は手紙を書いてるんだよ。

しかも、差出人は…きっと、俊だ。

親友の中出じゃない、俺でもない。

きっと三村でも、西田さんや山本さんでもない。

俊宛てに。

それは、空が俊のことが好きだった証拠なんだ。
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