空から君へ愛の手紙を。

「何で?」

見たくて仕方ない。

だから、後悔とかいう言葉が出てきたことにびっくりした。

「空の思いが全部入ってるって言ってもいいぐらいなの。」

その言葉の重み、僕には難しくて首を傾げてしまう。

「だから…」

一息ついて、中出は話し始める。

僕は、少しためらってしまった。

本当に開けていいのか…

この宝箱は、ずっと前から空の部屋に置いてあった。

僕は覚えてないけど、前に空の家に行った時の写真に宝箱はしっかりと写っていた。
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