*中津先輩*
こんな雨の中…。

このコートにあるかどうかもわからない、小さな振動止めのために…。


中津先輩は、変わらない優しさは変わらなかった。



そして、中津先輩を探し始めて1時間後…。


「…あった」


小さな白い振動止めが、フェンスのそばに落ちているのを見つけた。


「…中津先輩!ありましたっ…!!」

「本当かっ!?」

あたしは中津先輩に駆け寄る。
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