笹に願いを
55へーベーの部屋にしては、かなり大きめの薄型テレビが置いてある白い台は、その右横にあるワークスペースから、左横にあるベッドのスペースまで、ずっと続いている。
これだけの長さがあれば、家中のこまごまとしたモノをまとめて収納することができるよね。
私は頷きながら納得した。

「この台も前からあったの?」
「いいや。ここに横幅幅1メートルくらいで、天井までの高さの棚があった」と天野くんは言いながら、テレビが置いてあるすぐ右横の壁を指さした。

「テレビ置けないからそれ撤去して、代わりに3・4段ある扉つきの台を横に長く、一直線につけてもらった」
「なるほどねぇ・・って何よ」

私は、クスクス笑っている天野くんをジトッと見ながら言った。

< 120 / 224 >

この作品をシェア

pagetop