メープル*パンケーキ【1巻】
ふぁさっと自分のシャツを私の肩に掛けると後ろを向いてくれた。
黒のタンクトップが似合うスレンダーだけど筋肉質な体。立つ姿勢や横顔。
それらを引っくるめた上で、もう確信していた。
私は貸してくれたシャツをしっかり羽織り、立っている人物を見上げ、その人の名前を口に出した。
『ふ…藤枝…っ…さんっ…?』
「―えへ♪バレちゃった♪?この髪型じゃバレないと思ったんだけどなぁ~♪」
普段オールバックな髪は下ろされていて、全然印象が違う。見慣れないから誰だか分からなかった。