【完】素直じゃないね。
「あとはどうすればいい……?」
「──俺のことだけ考えてて」
そして。
甘い温もりが唇の上に落ちてきた。
キスを深めるたびに、手を握りしめてくれる悠月。
まるで、怖くない、そう言っているようで。
唇を離すと、額を重ねてきた。
「ずっと、こうしたかった」
睫毛が触れ合うほどの至近距離で、満たされたように高嶺が囁く。
「悠、月……」
「もう絶対離してやんねぇから。
お前の居場所は、俺の隣以外、禁止」
「……っ」
「黙って俺に愛されとけよ」
ふっと余裕げな笑みをこぼしたかと思うと、再びキスが降ってくる。
ついていくので精いっぱいなほど、さっきよりも深い口づけ。
こんなキスされたら、愛されてるって実感するしかない。
あまりにも甘くて、意地悪で。
あっという間に、身も心も毒されてしまうのだから、やっぱりあなたには敵わない。
☆ *。 fin
