結婚相手の条件


電話、しようと
画面に指が触れた、と同時に
インターホンが鳴った

驚いてしまった私はドン、と
スマホを床に落としてしまった



ヤバイ、と慌ててスマホを拾い上げ
玄関のドアに目を移した
誰かがいる…のは、わかる
けど誰?


動けないまま、数分がたった
インターホンが鳴ったのは一度だけ
立ち去る足音も聞いていない
なら、いるんだ


スマホをテーブルに置き
意を決して玄関へ近づいた
ドアを開ける勇気はもちろん
覗き穴を覗く勇気もない


ドアの向こうに、誰が…と
ドアに耳を当てようとしたら
ガン、トン、という音に耳を話した


この音は、ドアに設置されている
郵便受けの音だ
そして、立ち去る足音


恐る恐る、郵便受けを開けた
中に入っていたのは
いつもと違う…四角形の小包だ
もちろん、何も書いていない
真っ白な用紙に包まれていて
気持ち悪くさえ思う


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